幼い子供が嘔吐を繰り返しているのを見ると、看病する側も焦りがちです。病状をよく観察し、すぐに受診しましょう。

ヘリコバクターピロリ感染症

ピロリ菌とは?

ピロリ菌とはどんな菌か。

名称はヘリコバクター・ピロリ。 主に人の胃に生息しており胃だけではなく十二指腸の病原菌であるとも言われています。

大きさは4μでねじれた形の体をしています。体の片端には鞭毛と呼ばれる毛のような物が数本ついていて、それを回しながら動き回ります。胃の中のピロリ菌

胃に生息しているピロリ菌ですが、知っての通り胃には強力な胃酸というものがあります。 胃の中のpH濃度は1〜5です。pH濃度は 0〜14まであり7で中性、それより低いと酸性、高いとアルカリ性です。 胃の中は胃酸の影響で1にまでなることもありますからかなり酸性濃度は高いと言えますが、ピロリ菌はその胃酸でも死なずに生息できるのです。

その理由は、ピロリ菌がウアレーゼという酵素を出している為です。このウアレーゼは胃の中の尿素を分解しアンモニアを作り出します。 アンモニアはアルカリ性なので、胃酸の酸性と中和し、ピロリ菌の周りに中性の層ができ、その結果ピロリ菌は胃の中でも生息できるという訳です。 そしてピロリ菌により出される酵素は胃の周りの粘液をも分解し、胃酸により胃自体がダメージを受けてしまうようにもなってしまいます。

では私たちはピロリ菌とどう向き合っていけばいいのでしょうか。

ピロリ菌が引き起こす病気

ではピロリ菌はどんな病気をひきおこすのでしょうか。

よく聞くものでは胃炎胃潰瘍があります。 しかし、そのどちらも必ずしもピロリ菌が原因という訳ではなく、非ステロイド性抗炎症薬によるものやストレスによるものなどが原因ということもありますが、1番多い原因としてピロリ菌があげられます。

他に知られていないものだと、十二指腸潰瘍や、胃ガンの原因にもなると言われています。 なぜこのような病気が引き起こされるかというと、例えば胃炎、胃潰瘍。 これはピロリ菌がだす酵素により、胃自体を胃酸から守る粘液が減ってしまいます。 そして粘液の層が段々薄くなり、最終的には胃酸が胃壁に直接触れ胃炎や胃潰瘍になってしまうのです。 胃以外にも人間の臓器は同箇所に長期間刺激が続くことによりガン細胞化するという研究結果がでています。 胃の場合、ピロリ菌により上記のような胃炎や胃潰瘍が慢性的になりずっと完治させずに続いていると、それが原因で胃ガンになると言われているのです。

このように、胃の病気の1番の原因になるのがピロリ菌であり、ピロリ菌という根本をなくさない限り解決にはならないのです。

 








ピロリ菌の感染1

感染経路は?

人はいつピロリ菌に感染するのでしょうか?

感染する場合のほとんどが子供の頃に感染すると言われています。 子供の頃は胃酸の酸性濃度も低く、ピロリ菌がより簡単に感染しやすい為です。 子供の頃に大人からの食べ物の口移しにより口から口を介して感染します。

他の感染経路は糞便からの感染、水からの感染があります。 糞便からの感染は糞便に含まれるピロリ菌を糞便を介して感染するということですが、普通はそんなにそういうことはないでしょう。

水からの感染は、上下水道が充分に整備されていなかった戦後あたりの時代は水道水にピロリ菌がいたりしたようで子供から大人まで感染があったようですが、昨今の日本では上下水道もしっかり整備され、衛生状態が良くなり、水道水にピロリ菌が含まれることは不備がない限りほぼなく安全と言えます。

子供だけではなく、団塊の世代も感染率が高く子供の頃よりも症状が重くなるようです。 1番気をつけるべきは、子供の頃の親からの食べ物の口移しによる感染です。

産まれたばかりの子供はもともともっていない?

産まれたばかりの子供にはもともとピロリ菌はいません。新生児 母子感染もないとされ、胎内にいる時にピロリ菌が子供に移るということもありません。

問題は産まれてからですので、まだ小さい内は口移しや飲み物のまわし飲み、洗っていない同じスプーンやフォークなどを使用する事はなるべく避けた方がいいでしょう。 必ずしも移るという訳ではありませんので一から十まで神経質にならなくても大丈夫ですが、意識して悪いという事はないので意識するに越したことはないでしょう。

もしピロリ菌が小さい子供に感染してしまった場合でも症状が出ないことが多く、検査をしないとわからないことがほとんどなのであまりにも胃炎が続くなど症状がある場合は検査をしましょう。 そしてピロリ菌に感染している場合、除菌という方法があり除菌することでピロリ菌を体内から無くし、将来の胃ガンのリスクを低くすることができますが、除菌は子供の頃ではなく大人になってからした方がいいとされています。

その理由として、子供の頃に除菌をしてもまだ抵抗力が低い為、再感染や除菌後の検査で陰性とでても実はまだ除菌しきれていなかったりなどの可能性も十分ある為です。 逆に大人になってからであれば除菌すれば再感染の可能性も低く高い確率で完治が可能なので、大人になってからの除菌をオススメします。

 

ピロリ菌の感染2

感染時の年齢によるリスクの違い

ピロリ菌は感染時の年齢によって症状の重さやリスクが違ってきます。胃痛のシニア男性

子供の頃であれば感染はしやすいですが、子供の胃は胃酸もまだ弱く、逆にピロリ菌もその分酵素を出さずに症状が出にくいようです。 逆に高齢の場合は子供の時と比べると感染は若干しずらいようですが感染時の症状が重症化することもあるようです。 感染のしやすさは大して変わりはないですが、保菌率は圧倒的に高齢の方が多く60歳以上で80%を超えます。 リスクとしては、子供の頃に感染した場合の症状はほとんどありません。 しかし長期的に見た場合、最終的に発ガンの原因になってしまう為気をつけた方が良いでしょう。

高齢者の感染の場合、感染していた期間が長かった可能性があり胃がより多くのダメージを受けていて、よりガンになるリスクが高いと思われます。 高齢者の場合は体力やもともと感染していた可能性なども含め除菌をしない方が良いと診断する医師も多く、その結果ピロリ菌が胃袋内に残り続けてしまい、最終的にガンなどの内臓疾患に結びついてしまうという流れに繋がります。 ですのでなるべく若いうちにピロリ菌の検査をし、もし見つかった場合は除菌などにより治療しましょう。

家庭内での感染

ママと赤ちゃん食事

ピロリ菌の感染は大人同士の場合ほぼ感染しないと言われています。 抵抗力が弱く胃酸もまだあまり酸性濃度が強くない子供が、両親や兄弟を介して感染するというケースがほとんどです。 感染経路は現代では口から口の経口感染がほとんどです。 昔であれば整備されていない上下水道を介しての水からの感染もありましたが現代は水道も整備されそれはなくなりました。

家庭内で感染を防ぐには、大人と子供の食事の区別をつけたり、飲み物もまわし飲みしないや、洗う前の同じ箸などを使わないなどがあり、基本的に大人の口に入ったもの、唾液がついたものを洗浄前に子供が使用しない、食さないということが大切です。 子供がまだ小さく赤ちゃんの時などは口移しなどで食事を与える事もあり、なかなか注意するのは難しいと思いますが、感染を防ぐ為であればそれしかありません。

他に考えられる感染経路は糞便からの感染も可能性としてはありますが、子供の便を親が処理することはあっても親の便を子供が処理するシチュエーションはほとんどないと思うので、その可能性も考えなくて大丈夫でしょう。

気をつけるべき事は1つ。 口から口への経口感染を防ぐ事です。

 

ピロリ菌に感染した場合

感染時の症状は?

ピロリ菌に感染した人全てが必ずしもすぐに症状出るわけではありません。そして症状が出ない人もいますし、将来的にガンにならない人ももちろんいます。 しかし逆説で、胃ガンの人の胃には100%ピロリ菌がいるという話なのです。

ピロリ菌に感染してまずでてくる症状は、胃炎です。 その初期症状として悪心や吐き気、上腹部痛などが起こります。 そして病院へ行き急性胃炎と診断されるという流れが多いようです。

しかしそこでピロリ菌の検査をせずにいると胃炎を繰り返し慢性胃炎になり、それからさらには潰瘍になります。

そして胃潰瘍、十二指腸潰瘍を繰り返し、胃の同じ部分に何度も何度も刺激が加わった結果、そこがガン細胞化してしまうのです。 しかしピロリ菌に感染してすぐ胃炎になってすぐ胃ガンになるというわけではなく、長い時間をかけて、それこそ数年単位で最終的にガン細胞化というふうになるので焦って行動する必要はありませんが原因を早く特定するという意味で胃炎を起こした場合、できればピロリ菌の検査も受け早期発見、早期治療に努めた方が良いでしょう。

医療機関受診について

ピロリ菌に感染したか調べる場合(胃炎などが続く場合)一番良いのは消化器内科です。 医師サムズアップもし近くになければ最寄りの内科を受診し相談すれば適切な医療機関を紹介してくれます。 医療機関を受診する際はピロリ菌感染の可能性をみるために医師からいろいろ聞かれると思うので答えられるようにしておいた方が良いでしょう。 昔からそのような胃炎を起こしやすい体質なのか、そのような症状があるのかやピロリ菌感染の特定につながるようなことも聞かれたりします。 もちろん、ストレスからくる場合など様々な要因を考えながら医師は質問してくると思いますが、実は胃炎はストレスなどが要因で起こる事よりもピロリ菌が原因で起こる事の方がかなり多いので何度か胃炎になっていたり、続いていたりという場合、医師もまずはピロリ菌を疑うでしょう。

ストレスで胃炎になるというと本当に追い詰められるようなストレスでなければ胃炎にはならないのでそこまでのストレスを感じているようでなければ検査前からほぼピロリ菌でしょうとあたりをつけての診察をする医師も少なくないようです。

1度の胃炎で医療機関受診をするのはちょっと行きづらいと思う方もいると思いますが自分の体ですし胃炎と簡単に言っても症状はしんどいものです。 遠慮せずに医療機関受診をしましょう。

 

検査について

検査内容

胃炎などの症状が続き医療機関受診をしてピロリ菌か検査をしましょう。

胃カメラとなった場合、検査って何をするの?痛いの?苦しいの?時間はかかるの?料金は? など様々気になると思います。

まず胃炎や潰瘍ということを調べるのに造影検査や内視鏡検査をします。 内視鏡検査はよく聞いたことがあるのではないでしょうか。 造影検査とはピロリ菌の検査の場合皆さんにわかりやすく言えばバリウムを飲むアレです。 バリウムを飲み、機械で内臓を体の外側から撮影し胃や十二指腸に異常がないか調べます。

次にそれらの検査で胃などに胃炎や潰瘍など異常が見られピロリ菌を疑う場合、そこではじめてピロリ菌の検査となるわけです。 ピロリ菌の検査は2つに大別されます。内視鏡を使う検査と使わない検査です。

  • 内視鏡を使う検査は迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法があります。

■ 迅速ウレアーゼ試験はピロリ菌がもつ酵素の働きで作り出されるアンモニアの量を調べる検査となります。

■ 鏡検法は胃の組織を採取して、特殊な染色料で染色しピロリ菌がいるかどうかを検査する方法です。

■ 培養法はその名の通り、組織を採取し、それを培養してピロリ菌が増えるかどうかを検査する方法です。

 

  • 次に内視鏡を使わない検査は抗体測定、尿素呼気試験、便中抗原測定があります。

■ 抗体測定は血液を採取しピロリ菌の抗体の有無でピロリ菌感染を調べる検査。

■ 尿素呼気試験は検査薬を飲み、その後呼気を調べることにより反応の有無でピロリ菌感染を調べる方法です。

■ 便中抗原測定は便を調べてピロリ菌を検査する方法です。

このように検査といっても医療機関によってもやっている検査とやっていない検査がありますし値段も違うので、なんの検査で調べるかは受診した医療機関次第になるでしょう。

検査費用は?

検査費用については検査の種類にもよりますが、まず胃炎などになりその検査として内視鏡検査をした場合5000円前後のようです。 その検査をした後でピロリ菌の検査を更にする場合3000円〜5000円、そしてピロリ菌を除菌後に完全に除菌しきれているかを検査するとき、このときは呼気試験などの簡易の検査でやることが多いようで料金は3000円程。

その他診察代、薬代などもろもろ合わせて20000をみておけば余裕をもって診察してもらえるくらいだと思います。 値段の方はあくまでも一例ですので参考程度に。 日にちも1日2日では終わらないですので何回か通うつもりでいた方がいいでしょう。
参考:ピロリ菌の検査費用について

 

ピロリ菌の除菌とは?

除菌とは?

ピロリ菌になっていた場合「除菌」をしなければピロリ菌は体内から居なくなることはありません。 では除菌とは何をするのでしょう。 水と薬除菌と言っても施術など特別なことをする訳ではなく薬により除菌をしていきます。 薬は数種類処方され、それをしっかりと決められた日数と回数服用し、その後期間をあけ、しっかりと除菌できているかを検査しピロリ菌の反応が見られなければ除菌完了となります。 除菌とは薬を使用し体内(胃内、十二指腸内)に生息しているピロリ菌を倒すことをいます。

副作用は?

除菌について、使用する薬の種類により副作用が出る場合があります。 主に下痢、発熱、味覚障害、アレルギー反応などがありますが、必ずしも起こる訳ではないです。 もし薬を服用してこのような症状が出た場合にはすぐに医師に連絡をし指示を仰ぎましょう。 あと副作用ではありませんが、除菌の薬を途中でやめてしまうと中途半端に薬が効いた菌がその薬に耐性を持ってしまい、同じ薬が効かなくなる多剤耐性菌になってしまうことがあります。 ピロリ菌に限ったことではありませんが、多剤耐性菌になるととてもやっかいなので気をつけましょう。 多剤耐性菌になった場合薬の種類も変えてまた最初から除菌しなければなりませんし、その分期間も延び、費用もかさんでしまいます。 さらには多剤耐性菌を子供など他の人に移してしまったらさらに厄介ですので処方された薬はしっかりと飲みきり、最後まで除菌をする事が大切です。

費用、期間、内容は?

費用は除菌の薬の費用だけでいえば2000円〜3000円くらいです。 期間は最初胃炎などで受診した際に胃を検査しその結果がでるまでに2〜4程日、その後ピロリ菌かどうかを検査し結果がでるのに検査の種類にもよりますが2日〜5日程度、その後除菌の服薬期間が約1週間程度で服薬が終わり1週間程たったら除菌されているかの検査、この結果がでるのに2、3日。 最初の通院から除菌し終わるまでスムーズにいけば合計すると20日から26日、通院回数は少なくても4、5回はあります。 約1ヶ月間の通院で4、5回の通院回数で合計費用は20000円程というのが相場のようです。 こう聞くと高いし長いなと思ってしまいますが、将来胃ガンになってしまうことを考えればそうなった場合期間も金額も絶対に同じでは済まないのでそれと比べればどちらがいいか答えは明白ですね。

 

感染予防するには?

食品からの予防

ピロリ菌に感染するのを予防する食品というよりは感染後にピロリ菌の活動を低下させたり数を減らしたりする食品が多く出回っています。

例えばLG21配合のヨーグルトラクトフェリン添加のヨーグルトカカオFFAフコイダンなどが挙げられます。

LG21

乳酸菌の一種でピロリ菌を最も減少させる乳酸菌といわれています。 ヨーグルト抗生物質もピロリ菌を減少させますが、ピロリ菌以外の菌も良い悪い関係なく殺してしまい副作用もあります。 それに比べてLG21の場合は副作用もなくピロリ菌に特化で減少させるので毎日摂ることによりかなりの効果が期待できます。 ある実験では1週間取り続けただけでピロリ菌を1/3も減少させたという実験結果も報告されています。

ラクトフェリン

抗菌効果、ウイルス減少、整腸機能、ダイエット効果など他にも様々な人にとってプラスな効果ばかりな成分です。 これもヨーグルトに添加されている商品が出回っていますが様々な効果がある分、LG21のようにピロリ菌に特に効果を示すような物よりは効果は薄いようです。 チョコレートしかしメーカーの実験結果でもしっかりと効果は実証されているようなので毎日摂ることで効果が期待できます。

カカオFFA

聞きなれないと思いますが、ココアに含まれている成分で、そのカカオFFAの中のオレイン酸とリノール酸がピロリ菌に対して殺菌効果があることが専門機関の研究で判明しました。

フコダイン

もずくや昆布などに含まれるぬめり成分でピロリ菌減少に高い効果を発揮すると言われています。

この他に緑茶のカテキン、ブロッコリースプラウト(スルフォラファンという成分)、マヌカハニー、梅干しなどもピロリ菌の活動を低下させるとして注目されています。

何個か食品を紹介しましたが大切なのは毎日継続して摂り続けることです。 効果の大小は人それぞれ個人差がありますが継続することで効果はみられるよいです。

人から人を予防する

ピロリ菌の感染はなんといっても幼児期や幼少期の頃、父親や母親、または兄弟などから食事や飲み物を介して感染することが圧倒的に多いです。 その時期を予防できれば、成長し身体の抵抗力も高くなって来た頃には感染しづらくほぼ警戒しなくても大丈夫になるので、しっかりと子供の頃に感染予防をしましょう。

しかし家庭内だけでいくら予防しても外での行動までは制限できないので託児所などで友達を介して感染したりということも考えられます。 しかしそれはいくら考えてもどうしようもない事なので、まずは家庭内での予防に努めましょう。

 

ピロリ菌と胃ガン

ピロリ菌が胃ガンの原因に?

ピロリ菌に感染していれば胃炎や胃潰瘍になり、それを繰り返すことで同じ場所に刺激が加わり続け胃ガンになりやすくなる。 という説明をしてきましたが、ピロリ菌に感染していると必ず胃ガンになる。ということではありません。 逆に、胃ガンが見つかった人には検査した結果必ずピロリ菌が感染していたということです。 ですので胃ガンの原因には元をたどれば必ずピロリ菌がいるということで、このピロリ菌に感染するのを防ぐ又は感染しても除菌することで先々の胃ガンのリスクをなくすることができます。 ここまでピロリ菌に対する対応がしっかりとわかっているので、現代では胃ガンは将来は完全に無くすることができる、とまで言われています。 それだけピロリ菌と胃ガンは密接な関係にあり切っても切り離せない関係であるといえます。 しかし逆にここまで原因がわかっているからこそ対応もでき、最近では治療や検査に保険も適用できる事になり、より検査にも行きやすくなりました。 このように胃の一生を決めるレベルのピロリ菌ですが、ピロリ菌に感染しないや、感染しても除菌することで胃ガン以外にも防げることがあります。 悪性リンパ腫の発症を抑制したり、薬による出血性潰瘍も抑えることができます。

ピロリ菌とストレス

確かにピロリ菌が原因になり胃ガンになるのですがその過程でなる胃炎や胃潰瘍。 仕事でイライラの女性これの原因は以前であればストレスによる要因が大きいと言われていました。 それが現代ではストレスよりもピロリ菌が原因であると言われています。 しかしストレスもまったく関係ないという訳ではなく、それに拍車をかけるという意味では胃炎や胃潰瘍にとても近い関係性にあります。 ストレスにより胃酸の分泌増加に繋がるというのはある事なので、ピロリ菌により胃の粘膜が破壊され、そこにストレスが原因で胃酸が過剰に分泌され胃炎や胃潰瘍になることはあります。 ストレス自体によって胃炎や胃潰瘍になることは本当にごく稀ですが、ピロリ菌によって胃炎や胃潰瘍になる際にそれを加速させるような位置にストレスという原因はあります。 更にはストレスを感じる事により他の体調不良にも影響しますので、ピロリ菌だけではなくストレスにも気を配り、しっかりと自分自身で普段の生活から管理してストレスも適度に発散するなどしてうまく付き合っていかなければならない事だというのは間違いないでしょう。

 

感染率の違い

昔と今、環境の変化からの違い

ピロリ菌の感染率を年代別でグラフにするとその時代の背景が見えてきます。

1950年では0歳から10歳くらいまでは0〜50%、20歳からはいきなり80%に跳ね上がり、そこから60歳過ぎまではほとんど変わらず横ばいです。

現代では0歳から10歳くらいまでは10%、20から40歳くらいまでは20〜30%、そこから団塊の世代までは一気に跳ね上がり80%近くまでいきます。井戸のポンプ

感染率が高いのは産まれてから幼少期くらいまでと団塊の世代である60歳以上が感染率が高く出ますが、幼少期の頃は抵抗力が弱い為、やはり親や兄弟からの感染が多くなってしまい感染率が高く出ます。

しかし1950年よりも現代の方が感染率がかなり低く出ています。 団塊の世代の場合は歳をとったから感染しやすくなって感染したわけではなく、昔の環境の影響が大きいのです。 戦後の時代は上下水道が整備されていなくその水を介してピロリ菌に感染した人が多いようです。 その時代の人達が現代団塊の世代となって、その結果団塊の世代が感染率が高く出ているのです。 0歳から10歳までの感染率の差が1950年と現代とで差があるのもこの上下水道が整備されているかいないかの違いが顕著に出ている結果と言えるでしょう。 つまり現代は上下水道が整備されたおかげで感染率が大幅に低下しているので昔と比べるとピロリ菌への感染にそこまで敏感になる必要はありません。 しかしまだピロリ菌の感染はゼロになった訳ではなく、感染予防や除菌などしっかりと対応していかなければならない感染症でもあるので油断せずしっかりと向き合っていきたいものですね。

国によっても危険度が違う?

国によってもつ危険度が違うというのは前項でも説明した上下水道が整備されているかいないかの差が大きいです。 ドブロブニクの人型の蛇口発展途上国やその国の都市では水道水が必ずしも安全なものではない為、ピロリ菌のみならず様々な感染症につながる危険があり、そういう意味で感染率が違ってきます。 発展途上国の場合、感染者の糞便や吐物から菌が井戸水や川、湖などに含まれてそれを介して感染につながる事が非常に多く、感染予防にはまだまだ課題があります。 それに上下水道の整備もそういった発展途上国や未発展国では難しい問題ですので現代においてもなかなか解決し切れない問題の一つとなっています。 海外に旅行に出かける際にはピロリ菌以外にも感染症の情報などしっかり下調べをし感染予防に努めなければなりません。

 






現代のピロリ菌との向き合い方

どの程度の危機感を持てばいいの?

ここまでピロリ菌について様々な説明をしてきました。 新生児哺乳胃ガンに直結する感染症であり感染してしまったら医療機関受診にて除菌ができる、現代では上下水道が整備され感染源として気をつけなければならないのは家庭内で幼少期に親や兄弟からの感染だということ、感染してしまっても様々な食品によりピロリ菌に対抗もしていけるという事などとても危機感があるように書いてきましたが、専門医や研究家に話を聞くと現代では昔と違いピロリ菌感染が大幅に減ってきているのでこれからも感染は減ると思われ、そんなに警戒しなければならないものではないと言います。 子育てをする際であれば親がピロリ菌を持ってさえいなければそこから子供に感染することはないのですからまずは親がピロリ菌検査を受けて対応してしまえばそこでシャットアウトできます。 一人一人がピロリ菌に関して高くなくてもある程度の知識を持ち、向き合っていければこれからの時代は本当にピロリ菌ゼロ、胃ガンゼロという時代が来るかもしれませんね。 除菌方法など感染してしまってからの対応や治療法も確立されており、食品からも様々なピロリ菌対応食品が出ていますのでそんな時代も近いかもしれません。 しかし現代ではまだゼロになった訳ではないので、ある程度警戒もしていかなければなりませんがそこまで牙を剥いて警戒するほどではない感染症となっています。

除菌後の再感染は?

除菌後の再感染についてですが、日本で幾つかの追跡結果が報告されています。 笑顔で電話する女性その結果から見てみると、除菌後の1年以内の再感染率は0.5%未満5年間での再感染率は2%未満とかなり低い数値で結果が出ています。 この結果からもわかる通り、ピロリ菌除菌後の再感染率は非常に低い。というよりも、ほぼ無いと言ってもいいでしょう。 ピロリ菌は現代では感染率も低く幼少期以外では感染しにくい、また感染してもピロリ菌に対抗する成分などが含まれる食品や医療機関受診にての除菌での対応もできる、除菌後の再感染もほぼ可能性としてゼロに近いということで、ピロリ菌は現代ではかなり安心できる部類の感染症であると言えます。 ですので感染しても慌てず医療機関を受診し、しっかりと除菌して再感染や胃がんを防ぎ、将来ピロリ菌や胃がんのない国になっていけばと私も願っています。 これからのピロリ菌との向き合い方もまた現代とは変わってくるのではないでしょうか。

ピロリ菌とは? ピロリ菌とはどんな菌か。 名称はヘリコバクター・ピロリ。 主に人の胃に生息しており胃だけではな ・・・[続きを読む]
2016.04.28
食中毒は大変辛い症状があり、場合によっては重症化することもあります。食中毒には細菌性によるものとウイルス性のも ・・・[続きを読む]
2016.04.28
小児の感染症の一つ溶連菌感染症は喉の痛みが特徴。細菌による感染症は医療機関で診察を受けて正しい治療を早期に始め ・・・[続きを読む]
2016.04.28
とびひは正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」と呼ばれています。皮膚の疾患で人から人へ感染すること ・・・[続きを読む]
2016.04.28
子供に多くみられる水イボは、粘膜や皮膚のウイルス感染症の一つです。感染力はそれほど強くはありませんが、不快な症 ・・・[続きを読む]
2016.04.28
咽頭結膜熱について 咽頭結膜熱は通称プール熱とも呼ばれる子供に多い夏の病気の一つ大流行する年もあるため、ピーク ・・・[続きを読む]
2016.04.28
プール熱とは 子供が夏にかかる病気の一つで、プールでの感染が多いためにプール熱と呼ばれています。この病気の症状 ・・・[続きを読む]
2016.04.28
風疹ははしかにも似ていることから、「3日はしか」とも呼ばれています。子供がかかる病気の一つとしてお馴染みですが ・・・[続きを読む]
2016.04.28
夏風邪としてお馴染みのヘルパンギーナは高熱がでる辛い症状があります。夏風邪の代表的な病気の一つですが、健康に夏 ・・・[続きを読む]
2016.04.28
リンゴ病 リンゴ病は正式には伝染性紅斑と呼ばれる子供に多い感染症の一つ。リンゴ病と呼ばれるのは症状で頬がリンゴ ・・・[続きを読む]