
細菌性下痢症
細菌性下痢症とは
細菌性下痢症とは、子どもが下痢になる病気は様々ありますが、その中でも細菌に感染して下痢になる病気を細菌性下痢症といいます。
いわゆる食中毒の状態をいう場合が多いです。 主な原因菌は、サルモネラ菌、病原性大腸菌、カンピロバクターなどがあります。
大腸菌の中でも腸管出血性大腸菌O-157はよく知られている細菌ですのでご存知の方も多いと思います。
症状
症状は、下痢をはじめ、腹痛、嘔吐、吐き気などがあり、発熱を伴う場合もあります。
冬に流行するノロやロタといったウィルス性の胃腸炎より、下痢や腹痛の症状が激しいともいわれています。
※ロタウイルスについて
予防
細菌が発生しやすい梅雨~夏の時期は、調理用具を清潔に保ちましょう。細菌には塩素系漂白剤が有効ですので、定期的な消毒を行うことも大切です。 サルモネラ菌は生卵や鶏肉、レバーなどに含まれますので、免疫力が落ちている時などは、きちんと火を通してから子どもに食べさせるようにしましょう。
潜伏期間
潜伏期間は原因となる細菌によって異なります。 サルモネラ菌は7~72時間、病原性大腸菌は3~5日、カンピロバクターは2~3日の潜伏期間を経て症状が出始めます。
感染しやすい時期
細菌が繁殖しやすい夏の時期の発症が多い病気です。
治療方法
細菌が体の中にあるうちは症状が続きますので、下痢止めは処方されない場合が多いでしょう。整腸剤や、熱が高い場合は解熱鎮痛剤が処方されます。下痢によって脱水症状が出ている場合は点滴治療が行われます。 自宅でのケアは、胃にやさしい消化の良い食べ物や経口補水液を与えて脱水症状を防ぎましょう。