
エーリキア症
エーリキア症とは
エーリキア症は日本での発生はまだ認められていない病気ですが、近年欧米を中心に発症数が増えているので、日本での流行するのも時間問題ともいわれています。
エーリキアとはリケッチアという細菌の一種で、エーリキアに感染しているマダニがヒトを刺すことで感染します。エーリキアにはヒト顆粒球エーリキア症と、ヒト単球エーリキア症、そして腺熱エーリキア症という3つの種類に分けられます。エーリキア症は犬にも感染する病気で、人獣共通感染症に分類されます。
【症状】
エーリキア症の症状はインフルエンザの諸症状に似ているともいわれています。主な症状は、発熱、貧血、頭痛、筋肉や関節の痛み、白血球数や血小板の減少などです。
【予防】
欧米などのエーリキア症が流行している国や地域への渡航を避けることや、そのような地域ではなるべく肌を露出しないことで予防できます。マダニを駆除する薬剤をマダニが多く発生する場所に定期的に散布することでも予防可能です。健康な状態なら軽症で済むので、規則正し良い生活をすることも大切です。
【潜伏期間】
潜伏期間は5~10日間といわれています。
【感染しやすい時期】
マダニは一年中活動しますが、活動が特に活発になるのは夏です。