
手足口病 赤ちゃん逃げろ
夏にピークがやってくる手足口病は乳幼児に多く見られる病気の一つ。過去には大流行した年もあり毎年予防対策が重要になっています。
では手足口病の特長について早速ご紹介したいと思います。お子さんの健康のためにぜひ参考にしてくださいね。
手足口病って何?
手足口病という名前は小さなお子さんをお持ちの方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。この病気はエンテロウイルス71やコクサッキーウイルスA16と呼ばれるウイルスが原因で感染する病気。病名の通り症状は手の平や足の裏、口の中をはじめ全身に湿疹が広がります。発熱は38度前後で潜伏期間は3日~6日ほどあるといわれています。
悪化すると脳炎などに進行する場合もありますので、早めの治療が必要になりますが、毎年原因のウイルスが異なるため、症状にも多少の違いがあります。感染経路は感染者との接触、くしゃみなどの飛沫感染、便からの感染などがあり非常に感染力が強いウイルスであることも特徴です。
治療方法について
手足口病に感染した場合は水ぼうそうのように幼稚園などは出席停止にはならない為、医師の判断により休みを取る必要があります。手足口病の治療には残念ながら特別な薬がなく、処方されるものは痛み止めなどの鎮痛剤などしかありません。自然治癒で回復をするのを待たないといけない為、ゆっくり休養をとりましょう。
症状の湿疹は口の中にも広がり、時には水分を摂取することすら痛む場合もありますが、水分補給を十分に行なわないと脱水症状を起すためご注意くださいね。食事は消化のよいものでなるべく柔らかいもの。そして屋外で日光を浴びると湿疹が広がりかゆみが悪化する場合もありますので、室内にいる場合も温度を上げ過ぎないようご注意ください。
効果的な予防対策
手足口病は治った後でもしばらくの間は便などにまだウイルスが残っています。なかには感染しても発病せず症状が出ない場合もあるため、流行する夏の間は特に予防対策が必要ですね。特に乳幼児が集団生活する施設に行く場合には手洗いをしっかり行う事。
そしておむつ交換を注意しながら行う事、タオルの共有をさけるなど、感染を広げないようにすることもポイントです。感染してもほとんどの場合は軽い症状で終わりますが、ほとんどの子供がかかり免疫をつける感染症の一つ。特にピークになるのが毎年7月下旬ごろ。予防対策のためにも日頃から栄養バランスの取れた食事をし、睡眠をとること。そして免疫力を高めるような生活を心がけましょう。